2008年5月27日、東京事務局・七田が、雲南省麗江市玉龍県を訪問し、支援候補地である二校「中興完小学校」と「汝南小学校」を視察してきました。 今回麗江市玉龍県で学校建設支援視察をした背景として、愛知県「麗江ナシ族友好協会」の存在があります。この協会は、雲南省麗江のナシ族の子供たちへの 教育支援活動をしてきた団体で、代表の伊東良洋さん(当協会会員)を中心に活動を続けていました。しかし、一昨年伊東さんは惜しくもお亡くなりになってし まい、その後この団体も解散してしまいました。 その故・伊東良洋代表の「麗江市玉龍県の小学校建設支援をしたい」という思いが、当協会名古屋支部の近藤釼一支部長を通して当協会に託され、現地に調査に行くことになりました。
一つ目の小学校は、麗江中心市街から車で2時間北上した黎明という地域にある中興完小学校です。 ナシ族の児童が半数で、残りはリス族、漢族、イ族、白族の児童が通っています。 周りには4つの分校がありますが、先生の不足や管理が行き届かないことから、これらの分校を中興完小学校に統合することが決まっています。 そのため校舎が一棟不足しており、建設を計画中だそうです。
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二つ目の小学校は、麗江中心市街から南西に2時間ほど車を走らせた太安郷というところにありました。
麗江というと、世界遺産の四方街や、玉龍雪山を擁する地域で、ここ数年は観光地として急激に栄えています。政府では中心地の教育施設にお金をかける一方、すぐ隣の玉龍県は、この恩恵を受けることなく、影に隠れてしまっている状態です。 協会からの支援金と、麗江市からの資金提供を得ることで、地元の政府が田舎の小学校の整備にも目を向けるきっかけになることを願っています。そして、「麗江ナシ族友好協会」の「ナシ族の子供たちに教育を」という思いを伝えたいと思います。 【現地パートナー】 雲南側協力団体 雲南省僑務弁公室、麗江市僑務弁公室、玉龍県教育局 |