NPO法人 日本・雲南聯誼協会

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支援校

候補地の視察


臨滄市双江ラフ族ワ族プーラン族タイ族自治県沙河郷布京小学校


布京小学校の状況
民族 ワ族
所在地 臨滄市双江ラフ族ワ族プーラン族タイ族自治県沙河郷
児童数
及び学級数
41人 3クラス
(学校施設が不足しているため、地域の児童も多くが宿舎のある別の小学校に通っている状態)
教職員数 3名

 2012年8月12日(日)、初鹿野惠蘭理事長率いる協会視察団が、雲南省臨滄市双江ラフ族ワ族プーラン族タイ族自治県沙河郷布京小学校を視察しました。

 布京小学校視察は今回が2度目。前回訪れた際には、村人500人が我々の視察を歓迎してくれ、小学校の再建が叶うとの期待も高まりました。しかし1度目の視察では支援決定とならず、2011年に政府の手で新校舎の再建がなされました。

 双江県はメコン川と小黒江が合流する地域です。県の中心地である勐勐鎮は昆明と755キロ離れており、臨倉市政府所在地より104キロ離れています。県全体面積は2,165平方キロメートルあり、山岳面積が96.2%占めています。布京村は人口2,287人で、サトウキビ、松脂、紫膠(紫膠虫が作り出した紫色の樹脂の一つ)、トウモロコシを栽培しており、農民の平均年間収入は3,172元(日本円で約4万4千円)です。

 布京小学校は臨滄市内から車で2時間ほど離れた場所に位置し、そのうち約40分は車でも険しい山道を通らなければなりません。1956年創立、学校面積6,667平方メートル、校舎建築面積693平方メートルです。前回の視察で訪れたときは、50年以上使用してきた今にも壊れそうな老朽化した校舎でしたが、2011年に双江自治県教育局と沙河郷人民政府の同意により新校舎に建て替えられ、今回の視察の際にはしっかりとした校舎が完成していました。現在の児童徒数は41名で、すべて少数民族ワ族の児童です。3クラスあり、3名の教師が従事しています。地域の学齢児童数は徐々に増加してきており、2020年には約150名が学齢を迎えます。現在の校舎では教室が足りず、新校舎の増築が急務です。また食堂、宿舎が使用できない状態のため、片道4〜5時間かけて歩いて通っている生徒や、宿舎のある遠方の学校へ通わざるを得ない生徒も少なくありません。さらに、トイレは下水処理施設が無く屋外にあり、電灯もない状況です。2011年の新校舎建て替え費用はいまだ返済できておらず、政府としては日本側の支援に強く期待しています。

 現在政府は、さらに総合楼400平方メートル、宿舎400平方メートル、トイレ40平方メートル、学生食堂67平方メートルを建設する計画を進めています。しかし、山の上に学校が位置することで材料運搬に不便なため、莫大な費用が必要です。日本側の援助の方法としては、2011年の校舎建て替え費用の返済援助、あるいは新たに建設予定の資金援助の2つがあります。また、政府からは、小学校の命名も打診されています。

 今回の視察で、協会の支援が必要とされているということがわかりました。日本側の援助により、生徒たちに衛生的で安全な、勉学に集中出来る環境を提供したいと願っています。



布京小学校
建設計画
この地域の住民は95%がワ族。
小学校の子どもたちも皆ワ族です。
宿舎は危険家屋に指定されるほどの老朽ぶり。施設が整わず、学区内の児童全員を受け入れることができません。
建設計画
 
地元政府や学校関係者、そして地域の皆さんは、協会の支援に熱い期待を寄せています


【視察参加者(敬称略・順不同)】
初鹿野惠蘭理事長、林則幸(会員)、林娜・中洲慶子(雲南支部事務局)

【現地協力者】
韋昆長・臨滄市政府教育督導室主任、王章平・双江自治県人民政府副県長、何根珍・双江自治県人民政府教育督導室主任、董華灿・沙河郷人民政府副郷長、趙文明・沙河郷人民政府教育弁公室主任、盖永忠・沙河郷布京小学小学校長




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