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子どもたちの多くは独龍江を挟んだ山中に暮し、片道7、8キロの道程、川岸の険しく切り立った道を歩き、川を渡る際には持参した道具・溜索(川を横断するために張ったロープ)で渡るか、藤でできた橋を渡るので、事故が頻繁に発生しています。さらに遠方に住む子どもたちは学校に宿泊し、週末、次の週の学校での食料を調達するために家に戻らねばなりません。そのため当小学校は半寄宿制となっています。 巴坡小学校は1957年創立。校舎は石材と木材によって造られたもので、半世紀間、風雨を受け老朽化が進み、いつ倒壊してもおかしくない状況にありました。教室の床は地面そのままの状態で岩がとびだし、教室内には光が射さず、昼間の授業でも電気をつけなければならないほどです。雨や雪が降れば教室の中も外も一面ドロドロになります。 そのため外務省「日本NGO支援無償資金協力」を得て、当協会による学校の改築が決定しました。
2007年11月7日、独龍江郷と外界とを分断する高黎貢山山脈の峠に、11月下旬から雪が降り積もり、来年春まで通行禁止となる関係で、校舎未完成のまま、早めの開校式を迎えることとなりました。 その後、校舎は2008年1月に完成し、今では子どもたちが元気いっぱいに勉強をしています。
今後、当協会では日中友好巴坡僑心小学校への定期的なフォローアップ事業を実施してゆきます。
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