NPO法人 日本・雲南聯誼協会

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支援校

100万回の手洗いプロジェクト(JICA草の根技術協力事業)

    第4回現地派遣活動―研修成果や施設の使用状況を観察

2010年度第1回目、プロジェクト通じては4回目となる現地派遣活動は、2010年5月26日から6月11日の日程で行われました。今年度より現地派遣活動はモニタリングが中心となりますが、今回の派遣では研修の成果がどのように生かされているのか、いないのか、また施設はどのように使われているのかなどを関係者からの聞き取りと観察、意見交換を通じて把握しました。また、白雲と籐誼の支援施設に、JICAと協会の名前を入れた看板を設置することについて、合意がなされました。



    籐誼小−バイオガスタンク、白雲小−手洗い場とシャワーの運用も順調

籐誼小学校では、バイオガスタンクの運用が始まっており、得られるガスで煮炊きをしていることが確認されました。太陽熱温水システムを利用したシャワー室は一度だけ使用されましたが、好奇心旺盛な子どもたちが壊してしまったので、目下管理対策を徹底し、ローテーションを組み直しているということです。壊れたのはシャワーヘッド3つでしたが、既に修理されていました。
白雲小学校の手洗い場とシャワー室の運用も順調で、シャワー室は故障対策のため主に女子児童が使っていました。また、手洗い場の5tタンクは、春先の干ばつの際に大活躍したということです。先生によると、子どもたちの手洗いの頻度は非常に高く、視察中もほとんどの女子児童はトイレのあと手を洗っていました。

できたてピカピカのシャワー室
(籐誼小学校)
手洗い場だけでなく、石鹸ネットもプロジェクトが提案(白雲小学校)

その他、匹河中心小学校、遠福中心小学校も含めた視察対象全4校では、全て衛生授業を行ったという回答が得られ、実際子どもたちが作ったペープサートやポスターも見せてもらいました。しかしながら、実施の頻度はまちまちで、中には記録を取っていない学校もあったため、再度記録用の書式を配布し、引き続き衛生授業を実践するよう促しました。なお、どの学校でもプロジェクトの提案した衛生授業は子どもたちに大好評だったということです。

衛生授業で作られたペープサート
(籐誼小学校)
匹河小学校のトイレには「君に石鹸を」のポスターが!
白雲小学校では子どもたちが自作のペープサートを見せてくれました!
ちゃんと手を洗ってね!
(遠福中心小学校)



    現地NGOと籐誼小の維持管理研修で合意、発電機設置へ

プロジェクトの支援による建設された施設のうち、扱いに技術を要する籐誼小学校のバイオガスシステムについて、プロジェクトと協力関係にあり、バイオガス施設について先進的な技術を持つ現地NGO「雲南エコネットワーク」が現地入りし、教師向けに維持管理の研修を行うことで合意しました。また、当初バイオガス施設によって供給されるガスをシャワー室の湯沸かし器に利用することが検討されていましたが、バイオガスタンク設置業者である昆明広標科学技術会社との協議の結果、安全性を考慮し、湯沸かし器ではなく発電機を設置することになりました。昆明広標科学技術会社は、次回のモニタリング前までに籐誼小学校に赴き、発電機の取り付けと取り扱いの研修を行います。

次回の現地派遣活動では、衛生授業実施状況の他、これらの研修の実施状況と効果、看板の取り付け状況などを調査する予定です。


第4回現地派遣活動:主な活動内容
5月31日〜6月3日 怒江州視察
・福貢県教育局(現地パートナー)訪問
・怒州僑務弁公室訪問
・籐誼小学校視察
・遠福中心小学校視察
・匹河中心小学校視察
6月4日 雲南エコネットワーク研修センター視察(麗江)
6月7日〜8日 白雲小学校視察
6月9日 昆明広標科学技術会社(籐誼小学校バイオガスタンク設置業者)訪問
6月10日 雲南省僑務弁公室(現地パートナ―)訪問
派遣従事者
職務
派遣日程
薄田 榮光 プロジェクトマネージャー 2010年5月29日〜6月10日

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