NPO法人 日本・雲南聯誼協会

 

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100万回の手洗いプロジェクト(JICA草の根技術協力事業)

    第6回現地派遣活動―プロジェクトを評価する

JICA草の根技術協力事業としてのプロジェクト最後の現地派遣活動となる今回は、今まで通り対象地域と学校を訪問し、関係者の意見を収集するとともに、これまでのモニタリングから得られた情報を整理し、あらかじめ設定していた評価項目に沿った終了時評価を実施しました。終了時評価の目的は、プロジェクトの最終的な成果を確認することだけではなく、プロジェクトを実施した正当性、今後の方針、得られた教訓などについて考察し、まとめることでもあります。


    子どもはいかに変わったか―最後の小学校視察

福貢県籐誼小学校の先生方の聞き取り調査では、「(田舎なので)今まで全く気にしてなかったが、2回の研修で初めて石けんで洗う手洗い方法を知り、子どもたちの教えることによって衛生のことが気になるようになった。この地域では家庭で石けんを使って手を洗うこともあまりないので、学校が唯一の教育の場」という意見が非常に印象的でした。実際、入学したての子どもたちは顔も手も洗わなかったのが、指導を通して顔も洗うようになり、服装もきれいになってきたそうです。プロジェクトに先生方が積極的に関われば関わるほど、それを見ている子どもたちの意識も高まったという意見も聞かれました。子どもたちへのアンケートでは、「必要な衛生知識・習慣・行動を身につけたと思うか」と言う質問に、49人中49人が「そう思う」と答えています。

福相変わらず元気いっぱい!
籐誼小学校リス族の子どもたち
籐誼小学校校長室にて、王校長(右)をはじめとする先生方の聞き取り調査
籐誼小学校バイオガスタンクの上には野菜が青々と繁っていました。
雲南でも有数の清潔さを誇る匹河小学校、お掃除の時間です。

同じ福貢県の遠福小学校では、衛生に対する意識は総じて高まっているものの、手洗い場など施設が足りず追いつかない部分があったということです。視察当日、学校はお休みで子どもたちにアンケートすることはできませんでした。
もともと地域のモデル校であった匹河小学校では、新しいことに積極的に取り組んでおり、プロジェクトを通して得た知識や授業のノウハウも先生方はすぐに身に付けたという報告がありました。昆明での研修に参加できなかった先生方も、参加した先生から学んで実践しており、また、子どもたちも自主的に手洗い6ステップを実践、手洗いが苦手だった子どもたちもつられてやるようになったということです。アンケートでは、「必要な衛生知識・習慣・行動を身につけたと思うか」と言う質問に、36人全員が「はい」と答えてくれました。

 
遠福小学校・校長先生と一緒に。
歯磨きもしっかりね!
 
白雲小学校ではプロジェクトが設置した手洗い場で子どもたちがカーテンの大洗濯!

白雲小学校では、先生方の実感として手洗い行動が確実に増えていることが報告されました。冬ということで、視察時にシャワー室を利用している児童は全体の約半数ほどでしたが、先生方は全員が利用しているということでした。また、プロジェクトの活動を鎮や県保健局から非常に高く評価され、特に鎮からは衛生教育のモデル校とみなされているという嬉しい報告もありました。同時に、プロジェクトでトイレ環境を改善できなかったことが心残りであり、学校としては引き続き改築の道を模索したいということです。子どもたちへのアンケートでは、「必要な衛生知識・習慣・行動を身につけたと思うか」と言う質問に、44人中34人が「はい」と答えています。


    現地パートナーと1年7ヶ月に及ぶプロジェクトについて総括

今回の派遣でも現地パートナーである雲南省僑務弁公室、福貢県教育局に加え、2009年8月以来となる建水教育局への訪問も行いました。最終視察となる今回の訪問では、改めてプロジェクトの全経緯と概要を確認するとともに、各小学校における終了時評価のフィードバックを行いました。また、プロジェクトの「妥当性」(それぞれの機関が考える数民族の支援・開発方針と合致していたか)と「自立発展性(研修による教育方法、施設利用、手洗い習慣、ノウハウの展開などプロジェクトの成果が今後も引き継がれていくか)などについてインタビューし、プロジェクト側からの提言も行われました。

プロジェクト全体のパートナーである雲南省僑務弁公室の梁莎氏は、プロジェクトの妥当性について「小数民族地域にとって、新しい理念を注いでくれる存在は重要であり、日本の衛生や環境に関する先進的な考え方を学ぶことは必要である」とし、今すぐではなくても、今回のプロジェクトの後押しを得て、手洗いなどの衛生習慣はいずれ普及するだろうとの考えを示しました。プロジェクト対象校を管轄する建水県と福貢県の教育局では、いずれもプロジェクトの支援に謝辞が述べられるとともに、その成果に確かな手ごたえを感じていることが報告されました。

左から建水教育局の戴雲華副局長、薄田PM、白雲小学校の李国文校長
籐誼、遠福、匹河、果科の4小学校を管轄する福貢県人民政府教育督導弁公室・王坤栄主任

今回の派遣をもって、JICA草の根技術協力事業としての「100万回の手洗いプロジェクト」は最後の現場視察を終えました。最終的な事業評価や今後の展開などについては、2月25日のJICA報告会で話し合われるほか、事業報告書がまとめられる予定です。

プロジェクトによる自己評価シートはこちら >>>


第6回現地派遣活動:主な活動内容
11月15日〜18日 怒江州視察
・福貢県教育局(現地パートナー)訪問
・籐誼小学校視察
・匹河中心小学校視察
・遠福中心小学校視察
11月22日 白雲小学校視察
11月23日 建水教育局(現地パートナー)訪問
11月24日 雲南省僑務弁公室(現地パートナー)経済科学技術課訪問
派遣従事者
職務
派遣日程
薄田榮光 プロジェクトマネージャー 2010年11月10日〜25日

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