中国における梅花(mei hua)は、長江流域では新しい年を迎え春の到来を告げる花として庶民が待ち望んでいます。無錫、南京、武漢は市の花になっています。雲南省・麗江を2月上旬の春節休暇に訪れた時は、玉泉公園の梅が見頃でした。 私の住んでいた武漢の東湖沿いには梅園があり、開花期間中は「武漢梅花節」が開催され、市民は勿論のこと近隣から観光バスで大勢の人が訪れ、花と香りを楽しんでいました。 デジカメが中国でも普及してきたこともあって、人々は花の前で写真を撮っており、ゆっくり花を眺めていると「どいて、どいて!」と叫ばれてしまいます。 更に面白いことに日本のおみくじのように、願い事を書いた札を枝に吊り下げている光景にビックリさせられました。書かれている内容は「お金持ちになりた い」「社長になりたい」「軍隊で偉くなりたい」等、中国の人々の願望が多く見受けました。 また日本人留学生が「中国で皆と仲良く、良い先生と暮らしていきたい」と日本語で書かれたものもありました。梅は早春の花ですが、開花後に雪に降られることもあり、花と雪の両方を楽しめる時もあります。
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